お香と言えば伝統的な物であるという事を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、お香は若い人の間でも広く利用される様になり、おしゃれだというイメージを持つ人もいるようです。
実際に、街のインテリア雑貨店やブランドのお店に行ってもお香が売られているのを目にする事もあります。一方でスーパーマーケットなど身近な所でも売られています。日常的にお香を利用していて、生活の一部になっている人もいる様です。今ではモダンでおしゃれなお香もたくさん売られています。
やはり、お香より、お線香の方がより身近なんでしょうね。そのお線香も原料はスティック型のお香と同じで、伽羅や沈香などの香木です。
線香とお香には、決定的な違いは存在しません。強いて言うなら、香料と煙の量に違いがあります。
線香は仏前に手向けるものであり、煙の量が調節されています。その昔貧しい人々の間で広がった文化で、香料が高価なため中々手に入りにくかったと言われています。近年では人工香料の製造技術が発展したことから、容易に線香を購入できるものになりました。また、香りを抑えたものも多数販売されています。
一方、お香は嗜好品のため、煙の量を調節していないのが特徴です。好きな場所で好きなときに使用することが可能で、仏壇に供えることもできます。
火を使わずに室内で香りを楽しめるのが匂い袋です。タンスに入れたり、ポケットに入れたりして、虫よけの効果もある、香りを楽しむためのものです。間接的に熱を加えるタイプなのが香木です。
香木の中に、練香と印香というものがあります。練香は、各種の香料を粉末状にして壺の中で熟成させた丸薬のようなお香です。
現代では主に茶の湯の席で使われています。印香は、配合した香料を梅の花や扇子、紅葉などの形に押し固めたお香です。
長尺線香はお寺などで使われるものです。線香1本が燃え尽きるあいだ座禅を組んでいたり、経分を唱えたりします。時間の長短によって使い分けられます。
通夜や葬式はたくさんの人が集まるので線香のあげ方に注意が必要です。自宅で線香をあげる時には、自分達だけですので、通夜や葬式の際の様に気を遣わない事もあります。
しかし、葬式や通夜ではなくて、法事を行う際には線香のあげ方に注意する必要があります。というのも法事ではお坊さんやたくさんの人が来る事もあります。
葬式や通夜ではなくても法事の前には、線香のあげ方を再度チェックしておくのもいいでしょう。葬式から長い時間が経過している場合には、線香のあげ方について忘れてしまう事もあるでしょう。
法事はあまり頻繁に行われるという分けではありませんので、学ぶ事により対応できるでしょう。
事情により、どうしても葬式に参加できない事もあるでしょう。基本的には葬式に参加する事の重要性は高いですが、無理な場合には線香などを贈る事もできます。線香は葬式において贈られる物としては定番と言えるでしょう。
線香を贈る事で気持ちを伝える事ができます。また、葬式の他にもお盆などで線香が贈られる事もあります。そして、葬式に参加した上で線香を贈る事ができれば、より一層しっかりと気持ちを伝える事ができます。
どの様な状況で、何を贈るかという事は自分で判断しないといけません。自分なりにできる事を最大限に行う事により、相手に対して自分の気持ちを伝える事が何より大事と言えるでしょう。
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